仕事とは? 「仕事」という言葉の定義
新入社員に対して新人社員研修を行う際に、「仕事に対する姿勢・考え方」というものを教える必要があるかと思います。
では、そもそも、「仕事」とは何なのか?
そしてその「仕事」に対する姿勢・考え方を教える際に、何をどの様にすれば良いのでしょうか?
新入社員に対して、一体何を教えるべきなのか?
これを真剣に考えた時、この「仕事」というものの定義について、教える側がしっかりと理解している必要性があります。
あるいは、「仕事」という言葉に対して、会社としての独自の「定義」があるのであれば、それがどの様なものなのか、はっきりさせておく必要があるでしょう。
というわけで、ここでは「仕事」という言葉の定義について、述べてみたいと思います。
いざ、「仕事とは?」と聞かれると、人それぞれいろいろな定義を持っているのだろうと思います。
例えば以下の様な定義・捉え方があります。
- 広辞苑: する事。しなくてはならない事。
- 教育者(原田隆史): 「人生そのもの」である。
- 経営者(渡邉美樹): 「ありがとうの対価」である。
他にも、
- お金をもらうための行為。生活のための役務。
- お客様を喜ばせるための全ての商行為。
- 人がやりたがらないことを行うことで、その対価を頂く行為。
- 社会人の義務である
- 人間力を発揮する場である
など、人や組織によって、実に様々な捉え方をしている言葉。それが「仕事」という言葉だと思います。
そして、トヨタ自動車にも、「仕事」という言葉の明確な定義があります。
トヨタ自動車では、新入社員に対して、この「仕事」という言葉の定義を明確に示し、理解させることを徹底しています。
「仕事」という用語とその定義は、トヨタの新入社員が最初に覚えなければならないことの一つです。
この「仕事」という言葉の定義を正しく理解しないままでいると、定年を迎えるまでの間、
「仕事」というものが何かを知らないままに
漠然と「仕事らしきもの」をし続ける50年
を過ごすことになってしまいます。
これでは、正しく「仕事」を行うことは難しいでしょう。
「仕事」という言葉の意味・定義を正しく理解していないと、
仕事をしているつもりが、
実際には「仕事」をしていない。
仕事をしているつもりが、
実際には「ムダ」な行いをし続けている。
ということが横行してしまいます。
トヨタの社内では、この様な愚行を徹底して取り除く社風と仕組みがあります。
実は、「仕事」という用語の明確な定義を正しく知ることは、トヨタの考えや「トヨタ生産方式」を正しく理解するための第一歩です。
実際、トヨタ社内での社員教育に使われている教材・指導書の初めに、この「仕事の定義」についての項目があります。
トヨタ自動車の新入社員教育において、いの一番に教えられているのが、この「仕事」という言葉の定義なのです。
では、トヨタ自動車では一体、どの様に「仕事」という言葉・用語を定義しているのでしょうか?
それは、
「仕事」とは、
「工程が進むこと」。
です。
これが、トヨタ自動車における「仕事」という言葉の定義です。
トヨタ生産方式のセミナーにおいても、「仕事」というものの定義を解説しています。
(「仕事」という用語の定義を解説する部分)
なお、トヨタの社内で「トヨタ生産方式」の正規の指導員を勤めていた伊藤正光(↑この動画の講師)は、「仕事」と「ムダ」についての解説を、セミナーにてじっくり行っております。
トヨタ流の仕事のやり方や、ムダの取り方をもっと深く学びたい様でしたら、ぜひ、私どもの研修サービスをご利用下さい。
トヨタ生産方式セミナーの第二章で、「仕事」という言葉の定義をじっくり解説しています。
講師である伊藤正光が、トヨタ自動車社内で実際に行っていた講義を概ね流用しています。
これにより、この講義を受けて頂くことで、トヨタの社員と同じ理解を、正しく得て頂くことができます。
「トヨタ社員の、仕事に対する見方・考え方」を、例えば新入社員研修などに導入して頂くことで、その新入社員様は、以後の定年までの50年間においてトヨタ自動車の社員と同様の高い就業意識・カイゼン意識を持って仕事に取り組むことができます。
トヨタ自動車。
そのトヨタに学ぶ
「仕事」に対する正しい考え方。
今なら、トヨタの社内で新入社員研修、および中堅社員研修を行ってきた伊藤正光による研修を、御社の社員様も受講して頂けます。
御社の益々のご発展を、心からお祈り致しております。